現代車証券、新規口座開設が急増…月平均の14倍

今年2月3~4日に予定されている現代エンジニアリングの株式新規公開(IPO)で、現代車証券が最大の恩恵を受けた。

系列株の新規公開で

金融投資業界筋によると、現代車証券では今月1日から24日までの間に、12万3000件の非対面新規口座開設があった。

19日までの開設が5万1000件だったのを踏まえると、5日間で7万2000件増えたことになる。昨年の月平均の新規口座開設件数(8750件)と比べると、およそ14倍以上が増加した。

特に、非対面新規口座の開設件数は昨年1年間で計10万5000件だった。1カ月足らずで、1年分の新規顧客を確保したことになる。

証券業界では、現代車証券が、現代エンジニアリングIPOで割り振られた買収数量が、主幹事証券会社と同等であることを、口座開設急増の主要原因と見ている。主幹事である大手証券会社に比べ、現代車証券は相対的に顧客の数は少ないが、割り振られた株数が同等なだけに、投資家の競争率は低いだろうとの判断が働いたとの分析だ。

公募株の申し込みは、1人当たり1つの証券会社から1つの口座に限って申し込むことができるので、申し込み者が少なく、割り当てられる株数が多い証券会社を通じて請約するのが有利だ。

中堅である現代車証券に割り当てられた現代エンジニアリング株数は、全数量1600万株のうち20%に当たる320万株だ。引受会社として一緒に参加する韓国投資証券とNH投資証券がそれぞれ3%(48万株)、ハナ金融投資とサムスン証券がそれぞれ2%(32万株)ずつ配当を受けたのと比べると、約7~10倍もの開きがある。

一般的に引受会社に割り当てられる株数は1~5%水準だ。共同主幹事の未来アセットとKB証券は、それぞれ23.3%を引き受ける。

業界関係者は「現代車証券は金融投資業の規定により、同じ企業集団に属する系列会社のIPO主幹事業務遂行と、最も多い数量の割当は不可能だった」としながら「ただし、主幹事に匹敵する配当が割り当てられた」と述べた。

証券業界には、来月2日までに開設された口座に限って請約参加が可能なだけに、残りの1週間で新規口座の開設はさらに増えるものとの見方がある。

現代車証券側は、今回のIPOを機会に、業容拡大を目指す計画だ。

現代車証券の関係者は「現代エンジニアリング公募株を契約した顧客を対象に、来月21日にオープンするマイデータサービス『ザ·ハブ(TheHerb)』の事前予約景品イベントなどを行っている」としながら、「顧客に特典を提供できる多様な案を検討している」と述べた。

ユ・スジョン記者