韓国の「第3のネット銀行」破格の金利でスタート

韓国のインターネット専門銀行の第3号となるトスバンクが5日、破格の金利条件を掲げて正式にスタートした。

トスバンクが発表した信用貸付の最低金利は年2.76%で、これは3~4%の金利台である5大都市銀行はもちろん、カカオバンク(2.86%)、ケイバンク(2.87%)よりも低い。

普通預金で年2%

融資限度は最大2億7000万ウォンと、銀行圏では最高水準だ。新設の銀行であるため、金融当局の家計融資規制でも一部枠外に置かれており、融資需要が殺到すると見られる。

トスバンクは、高信用者はもちろん、中・低信用者と1300万の新ファイラー(金融履歴不足者)に対しても公正な信用評価を経て、合理的な金利と融資限度を提示する計画だ。

業界の区分なしに信用データと非金融代案データを総合的に分析したトスバンクの新たな信用評価モデルにより、中・低信用者の融資償還能力が緻密に評価されるようになったためだ。これによりトスバンクは、融資承認率を引き上げ、既存の第一金融圏から融資を受けることが難しかった30%の顧客層を「健全な中・低信用者」として発掘し、自行の顧客として迎え入れる計画だ。

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使用した分だけ利子を払う「トスバンクマイナス通帳」と、最大300万ウォンを限度とする「トスバンク非常金融資」も同時に発表された。

そして、トスバンクの随時入出金通帳(普通預金)の金利も2.0%と、都市銀行の中で最も高い。カカオバンクとケイバンクの1年満期定期預金金利の年1.5%を大きく上回る。このため、先月、事前申し込みを受け付けてから1カ月も経たないうちに、100万人を超える顧客が殺到した。

トスバンクのデビットカードもまた、前月実績などの条件なしに国内最高レベルの特典を提供する。

コーヒー、ファストフード、コンビニ、タクシー、公共交通機関など生活密着型の5大カテゴリーで決済すれば、毎月最大4万6500ウォンのキャッシュバックがある。海外ではオンライン・オフラインを問わず、使用額の3%を直ちにキャッシュバックする。

また、NFC(近距離の無線通信)技術を活用したワンタイムパスワード(OTP)機能を搭載し、携帯の裏面にデビットカードを接触すれば、安全かつ簡単に高額送金ができるようにした。

トスバンクのホン·ミンテク代表はこの日に開かれた発足記者懇談会で、「銀行は『こうあるべき』というさまざまな固定観念に対し、『利用者が望むものは何か』という根本的な問いに戻って答えを見つけようとした」とし、「顧客に転嫁された制約をすべてなくし、新しい技術とデータを活用して顧客に最も良い恩恵を返せるよう今後も努力していく」と述べた。

アン・ソユン記者