ドル高ウォン安受け証券市場も弱気相場

青天井で上昇するドル・ウォン為替レートのあおりを受け、国内の証券市場でも弱気相場た続いている。

ソウル外為市場では23日まで、3取引日連続で今年の最高値を更新し、同日終値は前日より5.7ウォン・ドル高の1345ウォンだった。韓国外為管理当局による6月13日以来の口先介入を振り切っての高値更新だった。

同日、KOSPIは前取引日より27.16ポイント(1.1%)下がった2435.34で、コスダック指数は12.45ポイント(1.56%)下落した783.42で取引を終えた。

企画財政部の関係者は「最近のグローバル市場でのドル高に起因するドル・ウォンの為替レート上昇過程で、海外勢を中心とした投機的要因が作用しているかどうかについて綿密に点検していく」と明らかにした。

米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派発言を受け、ドル・ウォンの為替レートが3取引日連続で高値を更新した中、この傾向はしばらく続くとの見通しが優勢だ。ウォンの価値下落は、国内証券市場の弱気相場を招き落ちやすい。

資本市場研究院のイ・ヒョソプ金融産業室長は、「現在の状況では為替レートの高点を論じにくい」とし、「ファンダメンタルズの側面でも、韓国の貿易赤字に韓米金利差逆転などで、ウォン安が続くとみられる」と指摘した。

続けて、「ただ、ウォンは他国通貨と比べて著しく弱いわけではない。日本円は20%下落し、アルゼンチンのペソは30%下落、トルコのリラは34%下落した。ウォンは対米ドルで昨年末の1190ウォンから1340ウォンへと12.6%の下落にとどまる」と述べた。

言い換えれば、ウォンの価値が下落する余地が残っているということでもある。グローバル経済の景気後退が顕在化し、世界的に安全資産需要が加速するとドル需要が増え、健全性が脆弱な国々を中心に通貨安がしばらく観察され続けるというのが金融投資業界の見方だ。

一方、対米ドルレートが1400ウォン台を突破するという意見も出た。アン・ヨンジンSK証券アナリストは「FRBの緊縮、景気低迷、貿易赤字累積などの危機を反映した為替レートは1400ウォン台を突破するだろう」とし、「現在のようなオーバーシューティング相場では見通しが短くなるので、それ以上さらに上昇するかは見守らなければならない」と述べた。

パク・ヒュソン記者