韓国の保険業界、なお強い対面販売
韓国の金融監督院が過去5年間の保険会社の募集チャネル別の販売状況を分析した結果、保険市場は依然として対面営業に依存していることが分かった。
生保は85%超、損保も65%超
昨年に結ばれた新規契約件数を基準にすると、生命保険会社の保障性・貯蓄性・変額保険商品の対面募集割合はすべて85%を上回った。特に変額保険の販売は99.6%が対面募集方式で行われた。
小額短期保険などミニ保険を中心にCM(サイバー・マーケティング)チャネルの販売が増加しているが、全体では3%しか占められなかった。
TM(テレ・マーケティング)販売は減少傾向が顕著であることが分かった。昨年、生命保険会社のTM販売比率は11.3%で、2017年に比べて約20%減少した。
損害保険会社の場合、対面販売比率が昨年基準で65.7%となっており、生命保険業界に比べて低いことが分かった。新型コロナの影響で2020年以降、対面募集がわずかに減少した。
昨年、損害保険会社の対面募集件数は3822万件で、2019年(4024万件)比で5%減少した。合わせて、損害保険業界ではCMチャネルが急激に成長し、TMチャネルの販売件数に追いついたことが分かった。
非対面販売比率は増加
金融監督院は、商品構造が簡単・標準化された商品などを中心に、損害保険業界の非対面販売比率が増えていると評価した。
特に保険会社のホームページを通じた自動車保険のCM販売が増加した。長期・一般保険の非対面チャネル販売比率は20%に過ぎなかったが、自動車保険は半分以上が非対面で販売された。
金融監督院は、CM募集の比率は増加し続けているが、自動車保険など特定の商品に傾く現象が激しいと診断した。多様な形の商品販売が必要だという評価だ。
金融監督院の関係者は「保険業界では、依然として保険会社及びGA(法人保険代理店)所属の設計会社を通じた対面募集の依存度が高い」とし、「高コスト構造である対面・GAチャネルから抜け出し、消費者が保険商品に簡単にアクセスできる様々なチャネルの拡大が必要だ」と述べた。
続けて「GAチャネルの内部統制の強化、契約維持率、及び設計会社の定着率の向上などを通じて消費者保護を強化する必要がある」と述べた。
パク・ジンヒョク記者