韓国の貯蓄銀行、増資でBIS規制対応

最近、韓国の貯蓄銀行が増資により資本健全性を改善する動きがを見せている。

アキュオン貯蓄銀行は今月12日、500億ウォン規模の増資を実行した。

今回の増資はアキュオンキャピタルの支援によって行われた。増資の目的は資本拡充を通じた国際決済銀行(BIS)規制に沿った自己資本比率の改善だ。

BIS規制による自己資本比率は、銀行の健全性を点検する核心指標で、高いほど健全性が良好なものと評価される。

金融監督院によると、昨年末時点でのアキュオン貯蓄銀行のBIS規制に基づく自己資本比率は10.91%で、業界下位圏にあった。業界平均の13.2%だけでなく、金融当局の勧告水準である11%を下回った。

韓国投資貯蓄銀行も3月、韓国金融持株から4200億ウォン規模の増資を受けた。韓国金融持株は、韓国投資貯蓄銀行が昨年9月末に自己資本比率が9.77%に急落したことを考慮して、昨年11月にも500億ウォン規模を投入していた。

結果的に、昨年末の自己資本比率は10.93%と、1%ポイントほど上昇した。

他にもOK貯蓄銀行の財務健全性改善のために、OK金融グループは500億ウォン規模の資金を投入した。昨年、大信貯蓄銀行も大信証券の支援を受けて400億ウォンの増資を実行した。

MS相互貯蓄銀行の場合、昨年11月にSK証券からの180億ウォン増資を通じ、自己資本比率を9.67%から13.9%まで引き上げた。

信用評価機関であるナイス信用評価の関係者は「今回のアキュオン貯蓄銀行の増資は、今後の転換優先株の返済可能性と補完資本認定金額の差し引きなどによる資本拡充の質的側面の限界はあるが、資本健全性指標に肯定的な影響を及ぼすだろう」とし、「単純合算すると、自己資本比率は12%の水準まで改善されると判断される」と話した。

チョン・テヒョン記者