韓国のカード会社…PLCC発行464万枚突破
韓国のクレジットカード会社のPLCC(PrivateLabelCreditCard)商品の発行数が464万枚を突破した。PLCCとは、カード会社と企業がコラボレーションし、該当ブランドに特化した恩恵を提供するカードである。
野党・国民の力の兪義東(ユ·ウィドン)議員室が発表した資料によると、今年8月末現在、カード会社8社が発行したPLCC商品は75種類、464万1281枚に達するという。
現代カード、410万枚でシェア1位
カード会社別では現代カードが410万枚を記録し、全体の88.5%を占めた。現代カードは2015年に業界で初めてPLCCを発売して以来、市場をリードしている。Eマートやスターバックス、デリバリーアプリの「配達の民族」など、ロイヤリティの強い顧客を多く抱えるブランドとのコラボレーションを通じた顧客誘致に成功したとの評価を受けている。
現代カードの成功後、ほかのカード会社も相次いでPLCCを発売しているが、シェアは微々たるものであることが分かった。
ロッテカードはPLCC商品を17種、28万5021枚発行して2位につけたが、全体比率では6.1%しか占めていない。
ハナカードは4種を発売し、計10万331枚を発行した。続いて、ウリィカードと新韓カードが6種のカードを発売し、それぞれ6万1755枚と4万2418枚の順だった。
サムスンカードとBCカードはそれぞれカカオペイ、ケイバンクと協業して3万5600枚、7444枚のカードを発行した。KB国民カードは3種のPLCCを発売したが、発行は1973枚にとどまり、最下位となった。
ずさんな管理に懸念も
カードの種類別に見ても格差が大きい。発行量上位10枚のカードのうち、9枚が現代カードから出た。最も多く発行されたカードは、現代カードとイーベイが提携した「スマイルクレジットカード」で、2018年の発売以来83万4876枚が発行され、残りのカード会社の合計を上回った。
上位10のカードのうち、現代カードのPLCCでない商品は、ロッテカードの「L.payロッテカード」が唯一だ。同カードは17万718枚が発行され、8位にランクインした。
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一方、カード会社のPLCC発売が相次ぎ、市場が過熱し、提携会社への管理がずさんになるのではないかという懸念も出ている。
実際、KB国民カードは今年6月、マージポイントの運営会社である「マージプラス」と協約を結び、PLCCの発売を計画していた。その後、マージポイントで大規模な払い戻し事態が起き、PLCCの発売が不透明となった。金融当局がこれまで、マージプラスが電子金融業者登録をせず、事業を営んできたと指摘したためだ。
兪議員は「PLCC市場の過熱で提携会社に対する調査がおろそかになり、無分別に提携会社が拡張した場合、被害はそのまま消費者に回ることになる」とし、「金融当局がPLCC発売前に提携会社に対する検証がまともに行われたか、市場が過熱しないか点検する必要がある」と述べた。
パク・ジンヒョク記者