韓国で手形担保ローンが拡大…オンラインで資金確保

オンライン投資連携金融機関(オン投社)は、手形売掛債権 の担保ローンを拡大している。手形担保ローン市場は流動性を確保しようとする企業と、担保が確保された安定した商品を探す投資家の需要がかみ合って成長曲線を描いている。

募集10分で7000億ウォン

オンライン投資連携金融業・中央記録管理機関によると、金融委員会に登録したオン投社の15日現在の手形担保ローン残高は780億5114万ウォンで、昨年末の658億7661万ウォンから11.8%増加した。

手形担保ローンは、企業が物品・役務を提供した際の売掛債権をオン投社が投資家たちの資金で購入して、企業の決済代金回収業務を短縮する前精算サービスだ。

手形担保ローンは、現金流動性の脆弱な中小企業に対し円滑な資金繰りを提供し、決済代金という担保があるだけに投資家にも安全な商品として評価されている。

オン投社は金融当局の監督規定により、これまで手形担保ローン市場に積極的に参入できなかった。

商品の特性を踏まえると、代金を前精算する中間媒体企業が必要だが、オンライン投資連携金融業の監督規定によって、オン投社が設立した特殊目的法人(SPC)との連携ローンは許容されていないからだ。

そこでオン投社は、売掛債権の取引仲介及び前精算プラットフォーム企業との業務提携で打開策を見つけた。そして主に、グループ系列会社と協力が可能であったり、電子手形業を営んだ経験が豊富だったりする業者が手形売掛債権を担保とするローン商品を展開するようになった。

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ナイスabcは、系列会社であるナイスペイメンツとの提携協力を基盤に、手形担保ローンを最も多く扱っている。先月にはオン投社として初めて、運送事業者の売上債権を流動化する商品を披露した。

クロスファイナンスコリアは、韓国取引所の子会社であるコスコムと電子手形システム主管会社のスターバンクが共同で設立した企業で、国内で初めて電子手形割引のオンライン投資商品を発売した。長期間のノウハウや高度なインフラをもとに、低い金利とスピーディーで簡易な手続きが強みだ。

ウィンクストーンは、ブランド品プラットフォームに入店したオンライン販売者たちの前精算代金に投資する商品を発売した。販売者とプラットフォームの間に介在する形で契約を結んだ。「名品プラットフォーム前精算1号」は4月11日に発表されると、募集開始から10分で7000億ウォンほどの投資を確保する底力を見せた。

リーディングプラスファンディングも今年1月、電子手形割引商品を披露した。当該商品は平均45~60日という短い投資期間と5.0~8.0%の中収益を提供し、内部リスク審議を通過した150個余りの優良発行会社の手形を主に取り扱う。

2年余り前まで、前精産商品で多数の顧客を集めたデイリーファンディングも提携会社を物色して商品再発売を準備中だ。

あるオン投社の関係者は、「相当な規模の売上債権が金融に利用されていないだけに、ファクタリング金融の成長可能性は相当なものだ」とし、「中小企業は運営資金を安定的に調達し、投資家は安全に中金利水準の利益を得ることができるよう、常に関連商品を提供する計画だ」と述べた。

チョン・テヒョン記者