韓国で債券発行額が増加…金利上昇で
8月、韓国国内での債券発行額が前月より増加した。外国人の国内債券保有額は前月比、わずかに減少した。
金融投資協会が発表した「2022年8月の場外債券市場の動向」によると、先月の国内債券発行規模は69兆1000億ウォンで、前月に比べて3兆6000億ウォン増えた。増加傾向は国債、通貨安定証券、資産担保証券(ABS)など全般にわたった。
社債は、金利の変動性拡大によって発行に困難が伴い、前月より1兆ウォン減少した5兆4000億ウォンと集計された。
社債の需要予測金額は、計25件で、前年比5400億ウォン増加した。
需要予測全体の参加金額は、前年より4830億ウォン増加した5兆3240億ウォンだった。需要予測参加率は275.9%で、前年(348.3%)比で72.4ポイント減少した。
ESG(環境・社会・ガバナンス)債券発行額は5兆6549億ウォンで、前月比7966億ウォン減少した。
通貨安定証券、金融債、国債は前月比でそれぞれ5兆8000億ウォン、5兆7000億ウォン、4兆3000億ウォン増加したが、ABSは前月比3兆3000億ウォン減少したと集計された。
場外の債券取引量は386兆9000億ウォンで、前月比12兆7000億ウォン増加した。1日平均取引量は前月比2000億ウォン減少した17兆6000億ウォンを記録した。
外国人の場合は、国の信用格付けに比べて高い金利水準で推移している国債(3兆6000億ウォン)、通貨安定債(3兆3000億ウォン)、銀行債(1兆2000億ウォン)など計8兆1000億ウォンを買い入れた。
ただし、満期物量の増加を受け、国内債券保有残高は史上最高値である前月(233兆5341億ウォン)に比べて1兆7000億ウォン減少した231兆8201億ウォンを記録した。
個人は高い金利水準と株価下落の影響で、その他の金融債、社債、国債などへの投資に向かっており、合計3兆3000億ウォンを買い越した。
8月末の3年物国債利回りは前月末比67.6bp上昇した年3.685%を記録した。5年物と10年物も前月末比でそれぞれ71.4bp、59.4bp上昇した。1年物も36.6bp上がった。
金融投資業界の関係者は「FRBのタカ派発言で来年度の金利引き下げ転換期待感が減り、韓国銀行は物価に重点を置きながら予想通り基準金利を引き上げた」とし「ジャクソンホール会議でのFRB議長の持続的な金利引き上げを巡る発言などで金利は大幅に上昇した」と述べた。
パク・ヒュソン記者