韓国の銀行圏、公開採用を本格的に再開

韓国の銀行圏の下半期公開採用が本格化している。金融のデジタル化に伴い、IT職群を中心に随時募集を続けてきただけに、今回の採用は文科系出身の就職活動生には良い機会になると思われる。

問い合わせ殺到、3倍増

10日までに集計された情報によると、最近、新韓銀行、IBK企業銀行、カカオバンクなどは下半期の人材採用を進めている。

このところ韓国の銀行は、新型コロナウイルスの長期化の影響と、デジタル転換(DT)を推進する必要性から、行員の募集を大幅に減らし、代わりに開発者などIT専門人材を中心にした随時採用を好んできた。

国民銀行は今年6月、IT・データ部門で200人規模の随時採用を行った。ウリィ銀行もデジタル・IT部門を担当する新入行員を採用し、ハナ銀行も今年上半期のデジタル素養評価を経て、約100人規模の地域人材採用と随時採用を実施した。

銀行圏がデジタル専門人材を好む状況で、今回の公開採用は銀行員を準備する文科出身の就職活動生嬉しいニュースに違いない。

カカオバンクは年内に100%非対面の住宅担保ローンの発売を控え、12日までに担保融資運営および担保融資運営支援人員を2桁規模で採用する。カカオバンクが開発者以外の職種で大規模な人材を募集するのは今回が初めてのことだ。カカオバンクは現在、普段より3倍の採用問い合わせが殺到しているという。

最終合格者は、顧客サービスチームで住宅担保ローンと賃貸保証金ローンの書類受付から実行まですべての過程を担当する。

インターンも追加募集

IBK企業銀行は今月初め、下半期の新入行員100人を公開採用することを明らかにした。願書の受付は24日までで、その後、書類審査と筆記試験、実技・面接試験を経て、12月中に募集の日程が終了する。

IBK企業銀行の採用分野は金融一般、デジタル、金融専門、グローバル分野に分けられる。別途の選考で地域人材、報勲、高卒人材を採用する。これとともに、今年の下半期中に、青年インターンシップで250人を追加で募集する計画だ。

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新韓銀行も250人規模の新入行員の公開採用を実施する。7日から始まった採用は、書類選考を経て筆記試験(SLT)、1次・2次面接の順で行われる。

今回の公開採用で従来と変わった点があるとすれば、筆記試験SLT(Shinhan Literacy Test)にデジタルリテラシー評価が新たに導入されたことだ。

デジタルリテラシー評価は、単に知識を検証するのではなく、金融のデジタル転換に欠かせない思考力と理解度を確認する過程である。

新韓銀行の関係者は「今年からは採用過程全般にデジタル関連評価を導入し、志願者の論理的思考力やアルゴリズムの理解度、問題解決能力などを確認する予定だ」と述べた。

イ・ジウン記者