「コロナ危機克服にまい進」韓国金融委員長に高承範氏
韓国政府の金融委員会はこのほど、韓国銀行(中央銀行)の高承範(コ·スンボム)金融通貨委員を次期委員長に内定した。
高氏は先週、立場表明を行い、「新型コロナウイルス危機の克服と経済回復にまい進しながら国政課題と金融政策課題を支障なく履行していくことが最も重要な任務だと思う」と述べた。
家計債務管理、仮想資産制度化など課題山積
続けて「崔鍾球(チェ·ジョング)、殷成洙(ウン·ソンス)金融委員長が推進してきた政策基調を基にコロナ危機の完全な克服、実物部門・民生経済の迅速かつ強い回復のための金融支援を積極的に推進する」と付け加えた。
高氏にとって最も緊急な課題は、コロナ危機と急速に増加した家計債務の管理、そして1ヵ月後に迫る仮想資産の制度化だ。
高氏は「コロナ危機で経済・国民の生活に困難が続く状況で重責を担うことになった」としながら、「家計債務、資産価格の変動など経済・金融危険の要因を徹底的に管理しながら、内外の不確実性に備えていく」と強調した。
続いて「韓国版ニューディール推進、金融産業の革新とデジタル化など未来の新事業を発掘し、先導型経済・金融への転換を積極的に支えていく」とし「金融消費者保護の強化もおろそかにしない」と明らかにした。
そして最後に「国会、企画財政部など政府部署、韓国銀行、金融監督院などとより緊密に疎通・協力していく」とし、「懸案については今後準備が整い次第、マスコミともっとコミュニケーションしていく」と述べた。