銀行預金に市中資金が集中…韓国、金利上昇で

高金利の影響で銀行預金に市中資金が集まっている。5大銀行の定期預金残高が1カ月で48兆ウォン近く増え、総残高規模が800兆ウォンを突破した。

定期預金、昨年4月から増加続く

5大市中銀行(KB・新韓・ハナ・ウリィ・NH農協)の定期預金残高は先月末、808兆2276億ウォンとなり、前月末より47兆7231億ウォン増えた。

定期預金は去年の4月から増え続けた。昨年4月の残高は660兆6399億ウォンで、前月比1兆1536億ウォンが増え、以降も△5月=19兆1369億ウォン△6月=5兆3191億ウォン△7月=27兆3532億ウォン△8月=17兆3715億ウォン△9月=30兆6838億ウォン増加した。

定期預金にお金が集まったのは、銀行が急な基準金利引き上げに合わせて、受信金利も急速に上げた影響によるものだ。

韓国銀行(中央銀行)は、昨年4月から毎会合ごとに、一度も欠かさず基準金利を上げた。去年の7月と10月にはビッグステップ(一度に0.5%ポイント引き上げ)まで踏んだ。

現在、5大市中銀行が提供している定期預金は全部で9種類だが、このうち5つの商品が4%台以上の金利を設定している。

ローン金利、7%台に

一方、5大銀行の先月末時点での家計貸出残高は693兆6475億ウォンで、前月より1兆4354億ウォン減ったと集計された。

基準金利引き上げと、債券市場の不安定によって市場金利が急騰し、銀行融資金利も急速に上がって債務者の利子負担が大きくなる。少しでも融資規模を減らそうとする債務者の動きも活発化する。

5大銀行の住宅担保ローン(混合)型金利は、先月28日基準で年5.36%~7.431%、変動型金利は年4.97%~7.499%と集計された。信用融資金利も年5.93~7.35%で、上端が7%半ばに向かっている。

ある銀行関係者は「相対的に定期預金の金利の上げ幅が大きく、市場にある資金が集まっているように見える」とし、「貯蓄銀行にある資金も銀行に殺到しており、企業も投資待機資金を定期預金としてお金を預けていて、これからいっそう増えると予想される」と述べた。

アン・ソユン記者