韓国の銀行圏、海外店舗の業績が好調

新型コロナウイルス流行の状況下でも昨年、韓国銀行圏の海外店舗の実績が大幅に向上した。新南方地域などアジア地域を中心に新規店舗も増加した。

店舗数・資産・純利益ともに増加

金融監督院が13日に発表した「国内銀行の海外店舗経営現況資料」によると、昨年末、国内銀行の海外店舗は204店舗で、前年末より7店舗増えた。

海外店舗のうち、ベトナム、ミャンマーなどアジア地域が141店舗で全体の69.1%に達した。昨年、国内銀行の海外店舗は9店舗が新設され、2店舗が閉鎖された。

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国内銀行海外店舗の総資産は1832億2000万ドルで前年末より192億1000万ドル(11%)増えた。

海外店舗の総資産規模は中国(323億6000万ドル)、米国(244億4000万ドル)、香港(236億8000万ドル)の順だった。

これら海外店舗の固定以下与信(要管理債権)比率は1.91%と、前年末比0.22%減少した。

昨年の海外店舗当期純利益は11億6500万ドルで前年比4億4600万ドル(62.1%)急増した。これは利子利益が6億4400万ドル増えたことによるものだ。

国別ではカンボジア(2億9000万ドル)、香港(2億1400万ドル)、ベトナム(1億7200万ドル)の順で当期純利益が増加した。

昨年、国内銀行の海外店舗の現地化指標の総合評価等級は「2+」で前年と同じだった。現地化指標の評価は、海外店舗現地化水準(50%)と本店の国際化水準(50%)をそれぞれ評価した後、総合等級を算出する。

金融監督院の関係者は、「昨年、国内銀行の海外店舗の資産分野への融資が増え、利子収益が増加し、結果的に収益性が良くなった」としながら、「新型コロナウイルス事態の中でも、各銀行が海外営業を継続して拡大した影響もある」と述べた。

アン・ソユン記者