韓国金融当局、不正調査部門を拡大再編
韓国の金融当局は、株式市場における不公正取引と関連犯罪根絶に向け、資本市場調査専門部署を拡大改編する。
証券犯罪の高度化に対応
金融委員会は資本市場調査専門部署を課長級の資本市場調査団1部署から資本市場調査総括課、資本市場調査課の2部署に改編したと明らかにした。最近、資本市場における不公正取引事件は徐々に組織化・高度化しており、資本市場調査専門組織および人材の強化が必要だという判断にともなう措置だ。
資本市場調査団は2013年9月に発足し、検察と金融監督院、韓国取引所などと協力して証券犯罪に対応してきた。しかし資本市場の規模や参加者数が拡大し、さらにはSNSの活用などによって証券犯罪が複雑化したことで、効果的な対応が困難になった。
資本市場参加者数は2013年の475万人から昨年末の1374万人へと3倍ほどに増えた。同期間、1日平均取引代金も5兆8000億ウォンから27兆3000億ウォンへと5倍近く増加し、関連犯罪に対応する人員の補充が切実になった。
新設される資本市場調査総括課は、資本市場での不公正取引調査の企画・総括および調整、事件の分類、資本市場司法警察管理の職務執行、資本市場調査関連の対外協力業務を担当する。資本市場調査課は資本市場における不公正取引調査・措置、虚偽情報の流布・重要情報の漏えいなどに対する調査および措置業務を担当する。
金融委員会の関係者は「今回の組織改編を通じて資本市場調査業務の効率性と専門性が向上すると期待し、補強された人材および組織を積極的に活用して証券犯罪の根絶と資本市場の信頼性と公正性の向上に向けた国政課題を支障なく遂行していく」と話した。
ユ・ジョンファ記者