韓国金融当局、A証券「私募CBで私益追求」摘発

韓国の金融監督院は、私募転換社債(CB)取引規模が大きいA証券に対して不公正取引企画検査を実施した結果、一部の役職員の私益追求行為などが発見(暫定)されたと11日に明らかにした。

業務上取得の情報を流用

金融監督院によると、A証券の投資銀行(IB)所属の役職員は上場会社のCB発行関連投資家の手配や、A証券の固有資金投資業務などで業務上取得した情報を利用し、関連CBを職員や家族などの資金で運用して収益を残し、私的利益を取得した。

また、担保債券を取得及び処分する過程で証券会社の優越的地位を活用した。

A証券は債券発行会社に対し、国債またはAA以上の債券で構成された担保債券可能リストを2~3個前後で提示し、その中で取得するようにすることで、発行会社の担保債券の選択範囲が制限された。

その他にも、場外派生商品を通じて発行会社の特殊関係人に便宜を提供したりもした。

金融監督院の関係者は「確認された事項について資本市場法などの法規違反訴旨を検討し、違法事項について厳正に制裁する予定だ」とし、「A証券に対する追加検査を通じて資本市場に対する信頼回復及び投資家保護のための措置を講じる」と述べた。

金融監督院は最近3年間(2020年〜2022年)、私募CBの発行規模が拡大するにつれ、私募CBの売買及び仲介過程で証券会社の不健全営業行為について今年の重点点検事項としている。

イ・ヒョヌ記者