韓国の主要カード会社「調整自己資本比率」が悪化

韓国の主要カード会社「調整自己資本比率」の下落、資本健全性の悪化が原因

韓国国内のクレジットカード会社の資本健全性が悪化したことが分かった。

今年の第3四半期末時点で、韓国の主要8つのカード会社(サムスン・BC・新韓・ハナ・KB国民・現代・ウリィ・ロッテ)の単純平均した調整自己資本比率は19.4%で、前四半期比で1.22%ポイント低くなった。

調整自己資本比率は、カード会社の資本適正性を測れる指標だ。
調整自己資本比率が8%を下回ると、金融監督院から早期是正措置を受けることになる。

特にBCカードの下落幅が著しかった。BCカードの今年第3四半期末の調整自己資本比率は22.9%で前四半期比8.0%ポイント下落した。前年同期に比べて10%ポイントほど減少した。

あるBCカード関係者は「他のカード会社と違って加盟店を対象に決済プロセシング事業を主にしていたので、今年はとくに長かった秋夕(チュソク)の連休に決済できなかったカード購入代金が大きく債権資産として捕らえられ、調整自己資本比率の低下につながった」とし、「一回性の要因」と説明した。

BCカードを除くカード会社の資本健全性比率もほとんど減少した。サムスンカードの今年第3四半期末の調整自己資本比率は30.5%でカード会社の中で一番高い。それでも前四半期比0.5%ポイント下がった。

同期間△ハナカード0.6%ポイント△現代カード0.6%ポイント△ロッテカード0.3%ポイント△新韓カード0.2%ポイント減った。

業界は最近、カード業界を中心に純利益の減少、延滞率が上昇するなど、経営環境が悪くなり、調整自己資本比率が全般的に下落する傾向だと解釈する。

あるカード業界の関係者は「調達費用と貸倒費用の増加などの影響で当期純利益が減少し、利益剰余金などの資本項目は減少する一方、信用販売、金融資産などの資産項目は増え、調整自己資本比率が減少したように見える」と述べた。

続けて「金融当局は8%を規制基準に設定しており、懸念するレベルではないが、金融市場の状況上、カード会社が当分の間健全性管理に努めなければならないだろう」と述べた。

アン・スギョ記者