韓国の主要カード会社、第1四半期の純利益23%急減

韓国のカード会社が基準金利の引き上げの余波に苦しんでいる。資金調達コストの増加が利益率を圧迫しているうえき、延滞率も一斉に上昇した。

社債利回り6%台まで上昇

各社の公示によると、今年の第1四半期の主要カード会社(新韓・KB国民・ウリィ・ハナ・サムスン)の当期純利益総額は4602億ウォンで、前年同期(5957億ウォン)比22.7%減少した。

減少幅が一番大きいのは、ハナカードだった。今年第1四半期のハナカードの当期純利益は202億ウォンで、前年同期(546億ウォン)比63%急減した。続いて◇ウリィカード(マイナス46%) ◇KB国民カード(同31%) ◇サムスンカード(同10%) ◇新韓カード(同5%)の順となっている。

昨年から急激に上昇した金利により、調達費用の負担が増加した影響と見られる。

カード会社は預・積金などの受信機能がなく、営業に必要な資金の70%以上を社債の発行で調達する。調達費用が上昇すると、営業拡大に制約が生じ、収益悪化に直結する仕組みだ。

カード債の利回りは昨年初めの2%台から年末の6%台に跳ね上がった。最近になって3〜4%台まで落ちたが、すでに増加した調達費用が今年の第1四半期まで影響を及ぼしたと分析される。カード債を通じて調達した資金で、実際の営業をするまでは時差が発生する。

実際、カード会社は営業資産を拡大するのに消極的な動きを見せた。金利が急騰した昨年の下半期から自動車割賦金利を上げる「デマーケティング(顧客需要を意図的に減らす商業活動)」戦略を採用した。

引当金を積み増し

リスク管理のために貸倒引当金を積み増した影響もあった。

今年の第1四半期に5つのカード会社が積み上げた貸倒引当金は5769億ウォンで、前年同期(3577億ウォン)比で61.3%急増した。カード会社別に調べてみると、新韓カードが1910億ウォン、サムスンカードが1896億ウォン、国民カードが1782億ウォン、ハナカードが1047億ウォン、ウリィカードは1030億ウォンとなっている。

ローン金利引き上げの余波によって延滞率も上がっている。急に悪化した景気状況のため、借主の返済負担が大きくなり、多数のカード会社の延滞率が1%を突破した。

今年第1四半期の延滞率が最も高いのは新韓カードの1.37%で、前年同期(0.88%)比0.49%ポイント増加した。続いて◇ウリィカード1.35%◇KB国民カード1.19%◇ハナカード1.14%◇サムスンカード1.1%と集計された。

あるカード会社の関係者は「延滞率の上昇による貸倒費用の増加が当期純利益の減少に影響を及ぼした」とし、「今後も資産健全性管理に集中し、内実基盤の効率経営を強化する予定だ」と述べた。

チョン・テヒョン記者