韓国の保険業界、新会計基準の外部検証手続きを強化

今年、韓国の保険制度で導入された新国際会計基準(IFRS17)の外部検証手続きが強化される。議論の中心だった保険会社別の数理的仮定には、毎年1000時間の検証が必要になる見通しだ。

韓国保険計理士会によると、現在、金融監督院や保険業界などと一緒に運営している責任準備金外部検証改善TF(タスクフォース)では「標準検証時間制度」の導入が議論されている。該当TFは、昨年2月に金融監督院の主導に発足した。

標準検証時間制度は、検証項目と保険会社別の資産規模を考慮して毎年実施しなければならない外部評価時間を詳細に定めたのが核心だ。

まずIFRS17適用以降、保険会社別の独自的な設定で混乱した最適仮定(数理的・経済的仮定)には、適正性検証で毎年1000時間の外部検証が行われなければならない。初回の検証には1200時間が要求される。

決算検証には項目別で投入すべき時間を細分化する案が議論中だ。保険契約負債及び投資契約負債の適正性には、最初の1200時間、以降毎年1000時間の外部検証がガイドラインとして提示されている。

解約還付金準備金、保証準備金、緊急危険準備金、契約者配当の検証には最初400時間、毎年400時間の外部検証が必要だ。TFは1週間に5日、1日に8時間を基準に5人のマンパワー投入を仮定して標準時間を策定した。

合わせて、TFでは資産規模によって保険会社を4つのカテゴリーに分けて検証期間を定める案も同時に議論されている。資産が少ない保険会社ほど、外部検証に投入しなければならない適正時間が短くなる。

細部的には、合計54社の保険会社を資産規模別に◇A群18社(20兆ウォン以上)◇B群13社(5兆〜20兆ウォン未満)◇C群9社(1兆〜5兆ウォン未満)◇D群14社(1兆ウォン未満)などに区分する。

韓国保険計理士会の関係者は「TFでの議論を通じて、ガイドラインを設けている」とし「確定したわけではないが、現在は意見収集期間にあり、最終案は今月中に出る予定だ」と述べた。

一方、責任準備金の外部検証制度は、過去2021年の保険業法改正によって導入された。保険会社が積立する責任準備金に対し、外部検証機関(保険計理法人及び保険開発院)の客観的検証過程を義務付けたのが骨子だ。

パク・ジンヒョク記者