韓国の4大金融、激しい順位争い…第1四半期決算

4月27日までに今年第1四半期の決算を発表した韓国4大金融持株の間で、明暗が分かれた。KBは新韓からリーディングバンクの地位を奪還し、ハナは3位争いでウリィを頭ひとつ上回り、一息つく形となった。

非利子利益部門の力量で明暗

KB・新韓・ハナ・ウリィ金融持株の公示によると、これら4社は今年第1四半期に4兆8991億ウォンの当期純利益を記録した。前年同期比で6.4%増となる数値だ。新韓金融を除く3社が前年から増加した。

KB金融がトップとなる1兆4976億ウォンを記録し、昨年、新韓金融に譲ったリーディングバンクの座を取り戻した。前年同期比で1兆4606億ウォン(2.5%)増加した。

非利子利益部門が1兆5745億ウォンで、前年同期(8861億ウォン)に比べて77.7%もの大幅増となったことが目立つ。市場金利の下落と証券市場の反騰への対応とポートフォリオ調整で、証券のセールス&トレーディング(S&T)運用損益と保険事業の有価派生および保険金融損益が大幅に拡大した結果だ。

一方、新韓金融は昨年の第1四半期と比べ0.9%減の1兆3880億ウォンで、2位に後退した。

純利子マージン(NIM)が1.94%で、前四半期より0.04%ポイント下落し、利子利益も前四半期より10%減り、2兆5401億ウォンとなった。

新韓金融の非銀行系列会社のほとんどが、KB金融に比べ業績が不振だった。新韓カードと新韓ライフの今年の第1四半期の当期純利益は、それぞれ1667億ウォンと1338億ウォンで、1年前と比べるとそれぞれ5.2%と3.5%後退した。

ハナ金融は今年第1四半期の当期純利益で、前年同期比で22.1%増加した1兆1022億ウォンを記録し、ウリィ金融(9113億ウォン)との差を2000億ウォンの近くまで広げた。昨年の第1四半期だけでも、ハナ金融とウリィ金融の当期純利益の差は180億ウォンに過ぎなかった。

ハナ金融の今回の好業績は、非利子利益部門がここ5年の中で最高益を達成するなど、損益構造改善の効果が大きかった。特に外国為替売買益と主要関係会社の有価証券などのトレーディング実績が大幅に伸び、売買益だけで前年同期より136.4%増となる4801億ウォンを稼いだ。

ウリィ金融は、非利子利益部門で3320億ウォンを稼いだ。昨年の第1四半期(3830億ウォン)より13.4%減少した数値だ。グローバル流動性リスク発生による為替上昇の嵐にしっかり対応できなかったのが、そのまま実績に現われた。

ある金融圏の関係者は「昨年末から続いてきた融資金利の引き下げの努力などで、預貸マージンが全般的に縮小し、今年第1四半期の金融持株の成績表は非利子利益部門の力量によって大きく差が付いた」とし、「利子返済の猶予措置が終了する下半期の業績は、不良債権比率(NPL)など危険資産管理がポイントになる」と話した。

一方、今年の第1四半期の4つの持株会社のNPLは、新韓金融が0.47%と最も高く、KB金融(0.43%)、ハナ金融(0.40%)、ウリィ金融(0.35%)の順となっている。

アン・ソユン記者