韓国で中小資産運用が躍進、ETF規模急増
韓国で上場投資信託(ETF)の後発走者である中小の資産運用会社の成長が著しい。サムスン資産・未来アセット運用の2強体制が揺らいでいる。
債券型商品で強み
金融投資協会によると、7月末におけるKB・韓国投資・キウム投資・ハンファ・新韓・NHアムンディなど6つの資産運用会社のETF純資産は22兆7047億ウォンで、前年同月の15兆902億ウォンから50%急増した。
上記の6つの資産運用会社は、業界大手であるサムスン資産と未来アセット運用に続く「2位グループ」で、純資産1兆ウォン超の中堅およびそれ以下の企業群だ。
最も急激な変化を見せたのは新韓資産運用だ。当該期間の純資産規模が4964億ウォンから1兆2579億ウォンに253%急増した。
続いて△ハンファ資産運用59%△韓国投資信託運用56%△キウム投資資産運用48%△KB資産運用44%などと集計された。NHアムンディ資産運用の場合は2%減少し、唯一のマイナスだった。
特に、債券型商品で強みを見せた。上記期間、6社の純資産総増加量7兆6145億ウォンのうち、債券型が68%(5兆1753億ウォン)を占めた。昨年から続いた金利引き上げ基調に合わせて、債券型ETF投資の需要を集めた結果だ。
このうち、新韓資産運用だけで、株式型商品が債券型商品の増加量を上回った。該当期間の純資産増加量1兆3250億ウォンのうち、株式型が71%(9407億ウォン)を占めた。今年発売した2次電池や半導体関連のETFが公表となった影響だ。
ある資産運用会社の関係者は「早ければ5年以内にETF400兆〜500兆時代が開かれるだろう」とし、「全体の市場パイが大きくなるほど、中小グループの躍進可能性も大きくなると思われる。ただ、それだけ差別化された商品を市場に出すのに力を入れなければならない」と話した。
中小が急激な純資産拡大を見せたことで、大手のシェアはわずかに減少した。上記期間、サムスン資産と未来資産運用の市場シェアは79.5%から77.4%に2.1%ポイント減った。
他の資産運用会社の関係者は「最近のETF市場の変化は、大手中心の動きよりは、中小の躍進による既存の集中現象の緩和傾向が目立つ」と述べた。
なお、同期間、全運用会社のETF総純資産は75兆9596億ウォンから104兆149億ウォンに37%増加した。
チョン・テヒョン記者