膨張続ける借金投資…韓国証券会社の信用供与が払底
金融監督院が個人の信用供与限度の管理を注文した証券会社13社のうち、10社が自主限度の90%を超えていることが分かった。借金による投資の急増で信用融資規模が増え、限度額が底をついたためだ。証券会社各社は信用供与限度を調整するため、融資窓口を開いたり閉めたりしている。
証券12社中9社が限度超過
与党・共に民主党の閔馨培(ミン·ヒョンベ)議員が金融監督院から提出を受けた「証券会社13社の信用供与限度現況」によると、9月10日現在、NH投資証券の信用供与残高は自社の限度額である3兆9000億ウォンを上回った。残りの12社のうち9社が、自主的な信用供与限度の90%を超えている。
自己資本3兆ウォン以上の証券会社(総合金融投資事業社)の中では、サムスン証券=98.91%(自主限度=4兆5499億ウォン)、KB証券=98.61%(3兆4022億ウォン)、未来アセット証券=97.12%(7兆2844億ウォン)、韓国投資証券=94.43%(3兆8247億ウォン)、新韓金融投資=95.09%(2兆7102億ウォン)の5社が信用供与限度に迫っている。
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このほか、キウム証券91.51%(3兆967億ウォン)、大信証券93.99%(1兆7577億ウォン)、ハンファ投資証券93.95%(1兆1556億ウォン)、ハイ投資証券93.25%(1兆258億ウォン)も自主限度90%を超えている。
メリッツ証券やハナ金融投資、ユアンタ証券は相対的に余裕のある状況だ。
ハナ金融投資は、信用供与限度の3兆1000億ウォンのうち2兆5610億ウォン(82.61%)、ユアンタ証券は1兆4910億ウォンのうち1兆2994億ウォン(87.14%)だけを提供した。
メリッツ証券は信用供与限度4兆4814億ウォンのうち1兆3625億ウォン(30.40%)だけを使い、保守的に運営した。
信用新規買など停止
一部の証券会社は、個人投資家のピットゥ(※1)が急増し、信用供与の限度が底をついたことを受け、信用融資の新規約定を一時中断した。
【注※1】ピットゥは「ピッ(借金)」と「トゥジャ(投資)」を合わせた造語で、借金して株式などへの投資を行うことを言う。
NH証券は、信用新規買や証券担保融資を中止している。大信証券も信用新規買、信用新規売を一時中断した。
未来アセット証券は9月8日に証券担保融資と約定を一時中断したが、2日後の10日に証券担保融資の新規約定、新規融資を再開した。
韓国投資証券も8月23日に信用供与の限度到達により、預託証券の担保融資サービスを一時中断していたが、9月10日に再開した。
アン・ソユン記者