韓国銀行業界、「生活金融プラットフォーム」の構築に拍車
韓国の主要都市銀行が伝統的な金融業にとどまらず、生活サービスに続々と進出している。ビックテックの主要事業に参入し、生活金融プラットフォームの領域を拡大する意図があると見られる。
新韓銀行は、独自の飲食配達注文サービスアプリ「テンギョヨ」を銀行アプリ「ソール」(SOL)で公開する。
新韓銀行は昨年12月、飲食注文仲介プラットフォーム事業が革新金融サービスとして指定され、飲食配達注文サービスの発売を準備してきた。今月22日から公開ベータサービスを開始し、正式サービスは来年1月中旬にスタートする予定だ。
配達サービスは江南区、瑞草区、松坡区などソウル市内の約1万5000の加盟店を網羅し、来年中にはソウル市全域に拡大する計画だ。
「テンギョヨ」は、市場シェアの確保戦略として、加盟店主が負担する仲介手数料を公共配達アプリと同水準の2%としている。加盟手数料は無料で、広告費用もかからない。独自のPG(電子支払い決済代行)の構築を通じ、決済代金の精算期間も他の配達アプリより早める計画だ。
一方、ウリィ銀行は今月19日、コリアセブンが運営するコンビニエンスストア「セブンイレブン」と提携し、ウリィWONバンキングを通じてコンビニエンスストアの商品を配達する「Myコンビニ」を発表した。
Myコンビニは、ウリィWONバンキングで午前11時から午後11時の間、セブンイレブンで販売中の食料品や生活必需品を1万5000ウォン以上、注文・決済した場合、利用者が申し込んだ場所に簡単に配達するサービスだ。
また、NH農協銀行は今年8月、モバイルバンキングアプリ「オールワンバンク」で花の配達決済サービス「オールワンフラワー」を開始した。利用者は韓国花卉農協の花束や花輪、蘭など花卉商品を、登録された農協口座とカードで購買し、プレゼントすることができる。
銀行業界では最近、高承範(コ・スンボム)金融委員長の発言が注目を集めている。
高金融委員長は、今月15日の金融プラットフォーム革新活性化懇談会で「既存の金融会社のデジタル金融転換はもちろん、生活型金融サービス提供努力を積極的に支援する」と述べている。
イ・ジウン記者