韓国金融当局…損害保険協会を定期検査、業界で初
韓国政府の金融監督院は、損害保険協会(損保協会)を保険業界初の定期検査対象に選定した。
金融当局と保険業界によると、金融監督院の損害保険検査局は、損保協会に3人の検査人員を配属させ、先月31日から事前検査を行っている。今月6日まで5営業日間行われる。
検査対象期間は2017年5月から今年4月6日までの約5年間だ。
事前検査は本検査実施前の事前要求資料を基にした準備手順だ。本検査は今月18日から29日までを予定している。
金融監督院は、協会の広告審議、アクチュアリ―登録の抹消、アクチュアリ―資格試験、代理店検査など法律上の遂行業務とともに、求償権、新商品審議委員会の運営など委託業務を中心に調べる予定だ。
昨年、損保協会では保険会社間の商品開発競争が激化し、「排他的権利」の申請件数が急増していた。そこで、商品開発会社の自主的な貢献度と努力度を深く判断するため、「新商品開発利益保護に関する細部処理指針」を一部見直した。
検査体系を改編
金融監督院が損保協会の検査に乗り出したのは、2015年以来7年ぶりのことだ。保険業界では、上半期中にKB損害保険や東洋生命の定期検査が予告されている。東洋生命は4月末に事前検査、5月初めに本検査が予定されている。
下半期には興国火災とハンファ損害保険が順次定期検査対象に指定された。
一方、今回の検査は金融監督院の検査体系再編以後、保険業界を対象に初めて行われるもので、既存の総合検査とは方式が異なる。
金融監督院は先月、検査・制裁革新案を発表し、今年、金融圏別および会社別の特性によって検査の周期、範囲などを差別化する検査体系に改編すると明らかにした。「ほこり取りのような検査」という総合検査の汚名をそそぐ趣旨だ。
業界別に周期によって定期検査を実施し、金融事故など特定事案が発生した場合、随時検査を行うのが骨子だ。
パク・ヨンジュン記者