韓国ネット証券、海外株の小数点取引サービスを強化
韓国のフィンテック基盤証券会社が、リアルタイム水準の海外株式小数点取引サービスを通じて業界競争力を高めている。1日1回に限って取引可能だった従来方式の短所を克服し、約定時間を短縮して、より便利に取引できる環境が構築されているのが特徴だ。
カカオペイ証券が先行
リアルタイムで海外株式の小数点取引の幕を開けたのはカカオペイ証券だ。カカオペイ証券は先月28日、リアルタイムで取引ができる海外株式の小数点取引サービスを開始した。韓国で初めて、ユーザーの注文を集めて迅速に処理するシステムを自主的に構築した。
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カカオペイ証券の関係者は、「小数点投資でも、1株単位で投資する時とできるだけ同じような環境で利用できるシステムを構築した」としながら、「これにユーザーが望む時、希望する金額だけ小数点単位で便利に取引できる環境が整えられ、小口投資家もポートフォリオを構成して分散投資できる道が開かれた」と述べた。
海外株式の小数点取引は、別途のアプリや口座の追加開設なしにカカオペイアプリの株式サービスでそのまま利用できる。株式市場の締め切り30分前までに数量や金額だけ入力すれば、簡単に注文できる。
別途の両替手続きも必要ない。統合証拠金を通じて自動両替が適用されるため、保有するウォンで便利にアメリカの株式を小数点単位で購入できる。口座を分離するか、1株単位の注文と小数点単位の注文のうち1つだけを選択して区分しなければならない不便さがなく、1つの口座で自由に取引できる。
トス証券、投資可能な銘柄最多
トス証券も今月から、アメリカの優良株および上場指数ファンド(ETF)などに1000ウォンから投資できるリアルタイム海外株小数点取引サービスを開始した。トス証券のリアルタイム取引は小数点注文を1株単位でまとめず、顧客注文時点の価格で直ちに約定する方式で、時間の遅滞なく取引が可能だ。
トス証券が提供するアメリカ株と上場指数商品(ETP)、リッツなど全銘柄で取引可能だ。投資可能な銘柄は計3070で、証券会社の海外株式小数点取引サービスの中で最も多い水準だ。代表的な高価株式であるバークシャー・ハサウェイ・クラスA、アマゾンおよび派生ETFも含まれる。
アメリカの株式市場が開かれる夜10時30分から翌日未明4時まで(サマータイム適用基準)市場価格で注文でき、その他の時間帯には予約注文が可能だ。フリーマーケットとアフターマーケット小数点取引も順次開始する計画だ。
トス証券の関係者は、「これまで海外小数点取引は、証券会社が一定周期で顧客の小数点の注文を集め、これを1株にして売買する仕組みになってきた」としながら、「結果、投資家らは注文時点で実際に締結される株式数量と価格を予想できず、市場が急変する状況に迅速に対応できない不便を強いられてきた」と述べた。
続いて「既存の海外小数点取引の構造的な問題と顧客の不便を解消し、顧客満足度を高めた」としながら、「海外小数点投資でより多くの投資家がアメリカの優良株を簡単に経験し、ひいては海外投資が大衆化することを期待する」と付け加えた。
ユ・スジョン記者