韓国の外貨準備高、4カ月連続で減少
韓国でドル・ウォン為替レート急騰を受けて外為市場の安定措置が断行されたことで、外貨準備高が1カ月で94億ドル以上減り、4カ月連続で減少した。
韓国銀行(中央銀行)によると、6月末の韓国の外国準備高は4382億8000万ドルで、前月末(4477億1000万ドル)より94億3000万ドル減少した。これは2008年11月のリーマン・ショック(-117億5000万ドル)以来、13年7ヶ月ぶりに最も大きい水準だ。
これについて、韓国銀行の関係者は「他の外貨建て資産の米ドル換算額が目減りし、金融機関の仮受金も減少した。また外為市場のボラティリティ緩和措置も影響した」と説明した。
先月、市場ではドル・ウォンの為替レートが、2009年7月以来13年ぶりに1300ウォンを超えたのを受けて、外為当局が介入を行ったと見られる。介入の規模は公開されていない。
外貨準備高を資産別に分けてみると、国債・社債などの有価証券が1ヶ月前より62億3000万ドル減り、4000億ドルの線を割って3952億7000万ドルを記録した。預金類は192億3000万ドルで、26億4000万ドル減少した。
国際通貨基金(IMF)に対する交換性通貨の引き出し権利であるIMFポジション(44億2000万ドル)と特別引き出し権のSDR(145億7000万ドル)はそれぞれ6000万ドル、5億1000万ドル減少した。
金は相場を反映せず、購入当時の価格で表示するため、前月と同じ47億9000万ドルに集計された。
一方、韓国の外貨準備高の規模は5月末基準で世界9位と集計された。中国が3兆1278億ドルと最も多く、2位は日本(1兆3297億ドル)、3位はスイス(1兆411億ドル)だった。
アン・ソユン記者