韓国の家計向け融資、減少傾向が続く
韓国金融圏の3月の家計向け融資は、前月比5兆ウォン減り、減少傾向が続いている。ただ、特例住宅ローンの実行、マンション売買取引の増加などの影響で、住宅担保ローンだけは増加傾向に転じた。
住宅ローンは増加に転じる
金融委員会が発表した「2023年3月中の家計向け融資の動向」によると、全金融圏での家計向け融資は、前月比-5兆3000億ウォンだった2月からさらに5兆ウォン減り、昨年9月からの減少傾向が継続している。
前年同月比の増減率は-1.4%を示し、減少幅が小幅に拡大した。2021年4月10%台まで高騰した家計向け融資の増加率は、昨年12月に-0.5%に下がったのに続き、今年1月は-1%、2月は-1.3%、3月は-1.4%と減少幅が拡大している。
融資項目別に見ると、先月には全金融圏で住宅担保ローンが増加に転じた一方、信用融資などその他の融資は減少幅が拡大した。
第2金融圏の住宅担保ローン(-1兆3000億ウォン)は減少したが、銀行圏で2兆3000億ウォン増えた影響で、合計1兆ウォンが増えた。
金融委員会の関係者は「チョンセ(伝貰)資金の需要減少が続いたが、マンション売買取引の増加、特例住宅ローン実施などの影響で増加に転じた」と説明した。
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その他の融資の場合、高金利の影響で信用融資(-3兆2000億ウォン)を中心に6兆ウォン減り、前月(-4兆7000億ウォン)に比べて減少幅が大きくなった。
業圏別では、銀行圏と第2金融圏の両方で家計向け融資が減少した。
先月、銀行圏の家計向け融資は7000億ウォン減ったが、前月(-2兆7000億ウォン)と比べて減少幅は縮小した。
銀行圏の住宅担保ローンは、政策モーゲージローン(7兆4000億ウォン)の影響で2兆3000億ウォン増加したが、チョンセローン(-2兆3000億ウォン)・集団融資(-9000億ウォン)・一般個別住宅担保ローン(-1兆9000億ウォン)はいずれも減少した。
その他のローンの場合、信用融資(-2兆3000億ウォン)を中心に2兆9000億ウォン減った。
第2金融圏の家計向け融資は、保険が4000億ウォンと小幅に増加した反面、相互金融(-4000億ウォン)・ノンバンク(-4000億ウォン)、貯蓄銀行(-4000億ウォン)を中心に4兆4000億ウォン減少した。
金融委員会の関係者は「家計債務が安定的に管理されるようにモニタリングを続ける」とし、「高金利によって家計債務がリスク要因とならないか点検していく」と述べた。
アン・ソユン記者