韓国の外貨準備高、1カ月で40億ドル減少

ドル高を受け、先月の韓国の外貨準備高は1カ月ぶりに減少に転じた。外貨準備高の順位は前月と同じ8位を維持した。

韓国銀行(中央銀行)が5日に発表した「2022年3月末の外貨準備高」によると、先月末の韓国の外貨準備高は4578億1000万ドルで、前月末(4617億7000万ドル)より39億6000万ドル減少した。

「変動性緩和措置の影響」

韓国銀行のユ・ジェヒョン外国為替会計チーム長は「ドル高で他の通貨資産のドル換算額が減少した上、外国為替市場の変動性緩和措置もあったため」と説明した。

また韓国銀行の別の関係者は、「ドル高で他の通貨の外貨資産の米ドル換算額が減少し、外貨準備高が減少に転じた」としながら、「これにドル高による外国為替市場の変動性緩和措置でドルを売却した点も影響を及ぼした」と述べた。

外貨準備高の大半を占める外国債、政府機関債、社債などの有価証券は4102億1000万ドルと、前月比6億3000万ドル減少した。有価証券の売りで一時的に預けておいた資金が減少し、預置金は33億9000万ドル減少した228億1000万ドルと集計された。

国際通貨基金(IMF)のSDR(特別引出権)は154億2000万ドルで前月より1億ドル増えた。IMFポジションは4000万ドル減の45億8000万ドルと集計された。

アン・ソユン記者