韓国のハナ銀行、企業金融で圧倒的な成長
韓国のハナ銀行の企業金融実績が圧倒的な成長を遂げた。
与信運用ポートフォリオを企業金融中心に改編し、攻撃的な営業をベースとした戦略が奏功したという評価だ。
ハナ金融持株の開示資料によると、ハナ銀行の今年第3四半期基準の企業融資残高は161兆4000億ウォンで、前年同期(138兆4000億ウォン)より16.61%増加した。
同期間、ウリィ銀行は3.06%、KB国民銀行と新韓銀行はそれぞれ5.83%、8.02%増えたことに比べれば、相当な成長ぶりを見せている。
ある市中銀行関係者は「企業金融は短期成果に注力した戦略」とし、「非利子利益拡大は長期戦だ。企業貸出に集中する方向に路線を早く転換したのが成功した」と話した。
今年初めに就任したハナ銀行のイ·スンヨル頭取が目標にしたのは「優良資産増大を通じた1位銀行」だ。
ハナ銀行は本店幹部が営業店を訪れ、現場の声を聞き、営業店のニーズに合った商品ラインナップの構成やプライシング(価格策定)政策で企業金融の競争力を高めている。
今年2月、産業通商資源部の事業化資金貸出を新規施行し、3月には信用度などにより優良企業を選定し優待特典を大幅に拡大した。
続いて6月には、大韓商工会議所と中小企業ESG経営支援のための業務協約を結び、計5000億ウォン規模のサステナビリティリンクローン(SLL)を披露した。
今年下半期の人事部では現場営業力強化に重点を置き、営業現場成果優秀支店長と現場支援優秀部署長など24人を常務と本部長に昇進させた。企業金融専担役(RM)とゴールドプライベートバンカー(PB)を大挙発令した。
今後は輸出企業市場を集中的に攻略する方針だ。先月、輸出企業に経営資金を支援する1兆ウォン規模の「輸出はハナローン」を披露したのに続き、今月非対面で輸出保証書申請から貸出審査、約定まで可能な「HANA DIRECT輸出保証貸出」を出した。
ハナ銀行関係者は「各種貸出規制と高金利で家計貸出成長が制限された状況」とし、「内実のある資産形成のために優良企業中心に与信を増やしている」と話した。
一方、ハナ銀行は昨年当期純利益1位を記録し、史上初のリーディングバンクの座を占めた。
アン・ソユン記者