韓国金融当局、短期実績主義の保険会社を集中点検

韓国の金融監督院は短期実績主義が蔓延る保険会社の不健全な営業実態を集中点検する。

金融監督院は「2024年保険部門金融監督業務説明会」を開催し、以下のように明らかにした。

金融監督院のチャ・スファン副院長補は「最近、保険商品の販売過程で過当競争や短期実績主義による不健全営業問題が浮上し、消費者の信頼が落ちた状況」とし、「公正な保険金支給慣行の定着誘導など消費者側に立って制度改善を推進するべきだ」と述べた。

今年、金融監督院の保険監督局は、商品開発及び責任準備金検証部門である商品計理部門を通じて、各保険会社の運営性及び適正性を点検する。

また、収益率を考慮せず過度な保障限度設計や還付率だけを強調した販売など、商品開発販売慣行も綿密に調査する予定だ。

上半期には保険業界の金融事故予防基準を設けて、内部統制運営の実効性を点検するという計画だ。

金融監督院保険検査局の関係者は「今年から検査部門を1・2・3局体制に転換し、部署にこだわらず人材を効率的に運営する」とし、「必要に応じて外部人材を補強する計画だ」と述べた。

合わせて、金融監督院は法人保険代理店(GA)の定期検査を通じて内部統制の実態をうかがう。

金融監督院は今年から設計士3000人以上を保有する超大型GAを対象に定期検査を実施する。5年周期の定期検査で監督・検査上の空白を解消する方針だ。

上半期予定のGA定期検査対象は、GAコリア、グローバル金融販売、インカー金融サービスの3カ所で、先週に事前通知が完了した。

保険会社と販売子会社間の連携検査も強化する。

最初の対象はKBライフ生命で、今年の下半期に検査が行われる予定だ。KBライフは販売子会社であるKBライフパートナーズを保有している。

金融監督院の保険検査局の関係者は「検査1・2局で親会社検査の際、子会社に対する検査も一緒に進行する」とし、「ただし、子会社に対する検査を親会社レベルに拡大するのではなく、業務連携範囲内で調べるレベルになる」と説明した。

一方、金融監督院は来月5回も業権別の金融監督業務説明会を開催する。部門別に金融投資(5日)、消費者保護(6日)、デジタル(11日)、銀行(12日)、中小金融(13日)の順だ。

イ・ヨンギョン記者