低空飛行が続く韓国の証券株…株価回復は不透明

韓国で証券株は代表的な低評価銘柄だ。今年に入っても不振が続いている。証券市場の減速と昨年の基底効果などが重なり、証券株の株価回復は不透明な状態だ。

年初から約5%下落

韓国取引所が公開した資料によると、14日、KRX証券指数は751.78ポイントを記録した。先月15日に715.54ポイントまで下がったのに比べると、5%ほど反発している。しかし、今年1月13日に784.59ポイントまで上昇したのに比べると、依然として低い水準だ。

証券株の低迷の中、奮闘したメリッツ証券を除き、証券業界の株価が軒並み低迷している影響だ。

KRX証券指数構成銘柄のうち、時価総額上位10社(韓国金融持株・サムスン証券・NH投資証券・メリッツ証券・キウム証券・ハンファ投資証券・デシン証券・ユアンタ証券・SK証券・ダオール投資証券)の今月14日の終値は、年初(1月3日)と比べ5.6%下落した。

今年に入り、終値基準で最高値から7.2%下落しており、52週の最高値比では29.3%下落した。

証券株の株価下落傾向は、今年第1四半期の業績が前年比で振るわない結果になると予告されたことを受け、さらに深刻化する見通しだ。

金融情報会社エフアンドガイドによると、主要上場5社(未来アセット証券、韓国金融持株、NH投資証券、サムスン証券、キウム証券)の今年第1四半期の連結基準営業利益推定額は計1兆3803億ウォンで、前年同期2兆251億ウォン比31.8%低い。純利益の下落率はこれよりさらに低い35.7%(1兆5115億ウォン→9726億ウォン)だ。

内訳は、NH投資証券の前年同期比の純益下落率の推定値が42.8%で最も大きかった。続いて△キウム証券(38.9%)△サムスン証券(38.3%)△韓国金融持株(31.2%)△未来アセット証券(29.9%)の順だった。

取引量の縮小+リテール業績悪化

年明けから、1日平均取引代金と取引量が縮小するなど、証券市場の減速が続き、リテールの業績が悪化した影響だ。金融投資業界では、今年第2四半期までこのような傾向が続くものと予測している。

ユアンタ証券のチョン・テジュン研究員は、「証券市場が最も低迷していた3月の第2週目以降、証券市場とは異なり、証券会社は衝撃から回復できずにいる様子だ」としながら、「海外の主要指数の下げ幅累積や市場金利の高騰による第1四半期の業績への懸念などが反映された影響だ」と述べた。

また、「取引代金の低迷とともに金利上昇、主要国指数の下げ幅累積などでトレーディングや商品損益が従来の推定値より低くなるものと予測される」としながら、「これに対し、第1四半期の利益は恐らくコンセンサスを大幅に下回るだろう」と付け加えた。

また、イベスト投資証券のチョン・ベスン研究員は、「第1四半期のブローカーリッジ関連収益の縮小はもちろん、市場金利の急騰や証券市場の変動性の拡大により、運用利益も不振した可能性が高い」とし、「現在は実績と株価ともに底打ち区間を通っている状態で、業況が底打ち局面に入ったものと評価される」と分析した。

続いて「最近も金利急騰の勢いが現れるなど、流動性縮小による非友好的環境が続いている」とし、「ただ、短期金利の不安が落ち着く場合、下半期ごろに業況回復の可能性が高いと判断される」と述べた。

ユ・スジョン記者