韓国の未来アセット運用のETF純資産、1年で約10兆ウォン増加
韓国の未来アセット資産運用の上場投資信託(ETF)の規模拡大が著しい。高金利基調に合わせ、安定性・収益性・利便性をすべて兼ね備えた「パーキング型ETF(随時入出金方式のETF)」がヒットした。
高金利で「パーキング型」ヒット
金融投資協会によると、今年の7月末、未来アセット資産運用のETFの純資産は合計38兆5400億ウォンで、前年同月の28兆8500億ウォンから9兆7000億ウォン増えた。
派生型商品から多くの投資家を集めた影響だ。特に、パーキング型ETFと呼ばれる派生型商品が1年で最も増えた。一般のパーキング通帳や預・積金と異なり、毎日利子が複利でついて、簡単に現金化ができるという点が奏功したとみられる。
「TIGER CD金利投資KIS(合成)」と「TIGER KOFR金利アクティブ(合成)」が代表的だ。
前者はCD(譲渡性預金証書)91日物収益率に追従する商品で、1年で4兆6000億ウォンほど純資産が増加した。これは韓国のETF全商品の中で最大の増加幅だ。増加量2位のサムスン資産運用の「KODEX KOFR金利アクティブ(合成)」2兆640億ウォンよりも2倍以上、資産規模が増えた。
KOFR(無リスク指標金利)に追従するTIGER KOFR金利アクティブ(合成)も安定性と収益性を揃えて、1年で1兆2000億ウォンの純資産増加を記録した。
両商品とも昨年の金利引き上げの恩恵を受け、短期的に投資する場所を見つけられなかった待機資金が流入したとの評価を受けている。
他にも、「TIGER米国ナスダック100 ETF」「TIGER二次電池素材Fn」、「TIGER Fn半導体TOP10」などの株式型商品でも投資資金の流入が活発だった。「チャットGPT」と二次電池など、市場のトレンドに合わせて関連商品のラインアップを積極的に拡大した影響だ。
ETF先発走者であり運用会社トップとされるサムスン資産運用とも格差を大幅に縮めた。今年5月、5兆ウォンだった純資産の格差が、7月には3兆4000億ウォンと集計された。2カ月で1兆6000億ウォン縮まった。純資産増加が弱くなったサムスン運用とは異なり、持続的に強くなった状況を考慮すると、格差は今後、より早く縮まる見通しだ。
今年に入って激しくなった中小型会社の挑戦を、上手くしのいだ結果でもある。最近、韓国投資信託運用、NHアムンディ資産運用、新韓資産運用などが様々な商品を発売しながら、大手のシェアを吸収していた。昨年末比で、シェアが1.6%ポイントほど下がったサムスン運用と異なり、未来アセット資産運用の場合は0.6%ポイント減少にとどまった。
未来アセット資産運用の関係者は、「革新成長業種でグローバル競争力及び技術的優位を確保した企業により集中したETF商品を先制的に披露するために準備中」とし、「最高のETF運用会社に成長するため、長期投資を行う年金顧客に適したETF商品開発により集中する方針だ」と述べた。
チョン・テヒョン記者