韓国金融当局、財務公示を国際標準化でTF発足

韓国の金融監督院が国際基準に合致する財務情報公示体系(XBRL)を稼働させるため、「財務公示先進化推進タスクフォース(TF)」を発足させる。

金融監督院は、会計・公示関連部署及び学界、関連機関、民間専門家で構成された財務公示先進化推進TFを構成し、来る9日に最初の会議を開催すると明らかにした。

TFは企業の公示負担や情報利用の需要を考慮して、財務公示の段階的XBRL義務化方策を模索する。具体的には、金融業における財務諸表の本文、また非金融業における財務諸表注記のXBRL適用時期や、資産規模別XBRL適用差別化案などが議論される。

これまで韓国では、非金融業上場会社の財務諸表本文だけがXBRLで公開されており、一般利用者は注記を活用した効率的な企業財務分析が制限されるという指摘があった。XBRLは、企業財務情報の生成・報告・分析が簡単にできるように作られた財務報告用の国際標準電算言語を意味する。

一方、アメリカやヨーロッパなどでは、企業財務諸表の会計透明性を高めたり、情報非対称性を解消したりするために、財務諸表の本文及び注記をXBRLデータで開放している。

これとともに、上場会社に限って適用されていた財務公示財務諸表(本文)の提出義務を事業報告書提出の非上場法人に拡大する案も推進する。企業の負担を踏まえて、XBRL財務諸表の作成、実務教育などを支援する方針だ。

金融監督院は年内の施行を目指して、TFでの議論を通じて財務公示(XBRL)の段階的義務化など、制度改善策を確定して関連内容を提示する予定だ。

金融監督院の関係者は「XBRL財務公示適用の拡大は、国内外の利用者に対する情報の非対称性を解消し、投資の活性化など国内資本市場の健全な成長に資するだろう」と述べた。

ユ・ジョンファ記者