韓国の主要カード会社、引当金1兆ウォン積み増し

昨年、韓国の4大金融持株傘下のカード会社の引当金が、1兆ウォン近く増えた。高金利で延滞率が悪化したせいだと考えられる。

4大金融持株の実績発表によると、昨年末基準の系列カード会社4社(新韓・KB・ハナ・ウリィ)が積み立てた引当金は2兆5079億ウォンで、前年末比61.5%(9954億ウォン)上昇した。

増加率が最も高い企業はKB国民カードだ。引当金の規模は8269億ウォンで、前年末比65.2%(3265億ウォン)増えた。

続いてウリィカードが4460億ウォンで63.4%(1730億ウォン)増加した。ハナカードと新韓カードも3511億ウォン、8839億ウォンでそれぞれ60.4%(1322億ウォン)、57.8%(3237億ウォン)増えた。

受信機能のないカード会社は、資金の大半を与信専門金融会社債で調達するのに金利上昇の基調が続き、債券金利が高まった。

与信専門金融会社債(AA+、3年物)の平均金利は、2022年1月初旬の2.42%だった。下半期に入ってから4.37%に上がり、12月末には5.54%まで急騰した。

与信専門金融会社債の金利が上がると、カードローンなどの融資金利も上昇し、これによって延滞率が悪化した。

最も延滞率が増加したのはハナカードで、2022年の0.98%から昨年には1.67%に達した。新韓カード(1.04%→1.45%)、KB国民カード(0.92%→1.03%)、ウリィカード(1.20%→1.22%)も上昇した。

一方、昨年の金融持株系カード会社の当期純利益は小幅に減少し、大規模な引当金の積立と調達費用の上昇比で十分備えたという評価が出る。

これらのカード会社の昨年の当期純利益は1兆2547億ウォンで、2022年(1兆4170億ウォン)比11.5%減にとどまった。

イ・スヨン記者