韓国の生命保険会社、リストラに注力
韓国の生命保険会社のリストラが活発化している。
大半が、常時行われている退職手続きを拡大適用し、人事滞積を解消する方向で進められている。
「人事滞積」解消に向け
KB生命は今月12日まで希望退職申請を受け付けた。申請者の退職は今月末となる。
対象は1967年から1977年生まれの正社員で、2017年1月以前の入社者のみだ。退職慰労金は契約年俸の最大36カ月分で、生活安定支援金として2800万ウォンが追加支給される。
東洋生命も現在、2019年から毎年実施している特別退職申請を受け付けている。満48歳以上、勤続年数10年以上が対象だ。最大42カ月の基本給に長期勤続補償、創業準備資金などがともに支給される。
さらに、新韓ライフは今月9日まで、特別希望退職の申し込みを受け付けた。対象者は「年齢+勤続年数」が合計60を超える職員約1000人だ。最大37カ月の基本給に創業支援金、子供の学費、健康診断支援を加えた特別支援金を支給する。
教保生命も勤続年数15年以上の次長、部長などの管理職1500人余りを対象に、常時特別退職を拡大施行する。条件は基本給と基準職務給の48カ月分で、従来よりも12カ月分を増やした。
NH農協生命は先月中旬、名誉退職の受付を受け、現在は申請を締め切っている。満40歳以上で10年以上勤めた一般職員には基本給の20カ月分を支給し、今年賃金ピーク制に入る名誉退職対象者には基本給の28カ月分を支給する。
最近、生保業界は希望退職を常時化する傾向を見せている。職級が高いか、高齢の職員などで人事滞積が深刻化し、一時的に対象や条件を拡大施行するケースがほとんどだ。
一方、今年第3四半期の生命保険会社の役職員は2万3852人で、年々減少傾向を見せている。年度別には◇2016年末2万6890人◇2017年末2万5408人◇2018年末2万5444人◇2019年末2万5362人◇2020年末2万5421人となっている。
パク・ヨンジュン記者