韓国証券市場、外国人投資家の保有比率7カ月連続で減少

韓国の証券業界が14日まで収集した情報によると、株式市場で先月、外国人投資家が4カ月ぶりに買い越しに転じたことが分かった。ただ、外国人投資家の株式保有残高は1カ月前より減少し、時価総額全体に占める比率は7カ月連続で減少している。

KOSPI指数、調整続く見通し

保有残高の背景には、ウォン·ドル相場が依然として不安な上、中国リスクやアメリカ連邦準備制度理事会の資産買い入れ縮小(テーパリング)など市場に否定的な要因が重なっていることがある。外国人投資家が引き続き株式の売りのポジションを固守してきたので、KOSPI指数は当分の間、期間調整を続ける見通しだ。

最近、外国人の株式売買に影響を及ぼす要因としては、ドル高が取り上げられている。13日のウォン·ドル相場は1ドル=1193.8ウォンで、昨年3月以降、初めて1200ウォン付近まで上がった。

専門家らは最近、先進国で始まった段階的日常回復(ウィズコロナ)が新興国にまで広がり、エネルギー需要が増える可能性についての観測が持ち上がり、外国為替市場に影響を及ぼしていると分析している。

アメリカの通貨政策正常化の動きの中でエネルギー需要が回復し、短期的にエネルギー価格が急騰すると、金利引き上げの時点が繰り上げられるのではないかという見通しが出て、ドル高をあおっているということだ。そして、中国恒大の流動性危機や電力難による中国の景気鈍化への懸念も、投資心理に悪材料として働いている。

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新韓金融投資のキム·チャンヒ研究員は「インフレ境界がドル高への圧力を調整し、リスク回避心理を刺激することで、ウォン·ドル相場は短期的には1200ウォンを超える可能性がある」と予想した。

債券保有は拡大

また、外国人投資家の売りが続いていることが、KOSPI指数に負担となっている。

金融監督院が発表した「2021年9月の外国人証券投資動向」によると、外国人投資家は9月、韓国の上場株式を2兆5050億ウォン買い越した。有価証券市場で2兆6370億ウォンを買い越した中、コスダック市場では1320億ウォンを売り越した。今年5月から8月まで4カ月連続の売り越しだ。

9月末基準で、外国人が保有している韓国の上場株は計769兆2000億ウォンと、時価総額で占める割合は約28.1%となっている。この割合は、3月から今月まで7カ月連続で減少した。

同期間、外国人は韓国上場債券に5兆1720億ウォンを純投資した。この時、11兆2680億ウォンの上場債権を買い越し、6兆960億ウォンを満期償還した。外国人の月末基準の債券保有残高は、1月以降史上最高値を更新している。

種類別では国債1兆5000億ウォンを純投資し、外国為替平衡基金債券で400億ウォンを純回収した。9月末基準、外国人債券保有残高のうち、国債(154兆7000億ウォン)が占める割合は76%、特殊債(48兆8000億ウォン)は24%だ。

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ハイ投資証券のパク·サンヒョン研究員は「外国人が10月に入り、大量の株式を売りさばき、やや息を整えるほどの動きを見せたとみられる」としながら、「中国の状況がどのように展開するかによって、外国人の売り注文は再び強化される可能性がある」と述べた。

アン・ソユン記者